ひねもすのらりくらりかな

福岡在住です。 すろーなペースで食べ物,写真などについて書いてます。

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2013.02.25 Mon » 飛んだ梅、残った梅

※調べてから書くと思いつきの勢いがそがれるかなと思って、
 今回のブログは史実などほとんど調べず思い込みで書いております。
 「史実と全然違うよ!」とお怒りの方もいるかもしれませんがお許しください。



さて私はさだまさしファンです。フアンじゃなくてファンです。
好きな歌に「飛梅」という、飛梅伝説を中心に太宰府天満宮を歌った歌があって、
福岡に移動が決まった時にまず頭に浮かんだのも太宰府天満宮でした。

そんなこともあって大宰府周辺には結構出かけて行っていて、
天満宮以外にもいろいろと縁のある場所も見学してみたのですが、
どこにおいても道真公は都に帰る日を待ちわび嘆かれているばかりで、
なんというか福岡の地をあんまり愛してくれていないのが残念だなあと。

たとえば天拝山とかも「都に帰れるように祈った」場所であって、
なんというか「福岡の~を愛でて」というものがないのかなあと思いました。
今、ちょびっと調べてみて「菅家後集」が福岡後の詩集にあたるようですが、
一部読むだけでは無念にあふれたものばかりのような…また探せたら読んでみますが。

で、そんな視点で見始めてしまうと、天満宮の中にある飛梅の木も、
どこか柵に囲まれぽつりとなんだか寂しげなようにみえてしまって、
せっかく主を慕って遙か飛んできたのに、主はそれなりの愛をくれはするものの、
心の視線は元の居所に向けられていたら飛梅としては寂しいよなあ…などと。

ま、そんなこんながあって、福岡にいた頃の道真公の視線の先、
すなわち「道真公が元住まれていたところ」はどこなんだろう?
ということに興味を持っていたのですよ、はい。

んでwikipediaなどを調べてみても生まれた地も諸説ある状態なので、
住んでいた場所を調べるにはかなり専門的な史料を探る必要がありそう。
政府の要職にあった人の居所は史料に残っているような気もするのですが、
さすがにそんな気の遠くなる作業をする気力も能力も全くない…
と思ってそこで断念していることを京都出張の折りに先輩に話してみると

「ん?それなら北野天満宮でしょ?近くにあるから行ってみれば?」

いやほら貧乏な私のイメージですので、普通の民家の庭にある
1本の梅の木に対して道真公が有名なあの詩を詠われたイメージがあって、
「飛んでいったから梅の木は都にはない」というイメージがあったのですよ。
だから、道真公が住んでいた住居の庭に穴が空いてあって
「これが飛んでいった梅が生えていたところです」とかあるイメージだったわけです。

んが、今考えたら当たり前なのですが道真公が愛された梅の木は何本もあって、
それが今でも北野天満宮で大事にされて梅林になっているとのこと。

ならば…ということで仕事終えたあとで夜になってしまってましたが
北野天満宮に行ってみることにしました。(アクセスなどは公式HPにて)

kitanotenmanguu1.jpg
控えめな照明にぽつりぽつりと浮かびあがる脇の灯籠を頼りに暗い参道を行くと、
タングステンの橙一色に染められそれこそ燃え上がるような楼門の姿に圧倒されます。
kitanotenmanguu2.jpg

ま、当然といえば当然なのですが、夜8時にもなると楼門は閉まっていて、
中に入ることはあたわず1cmほどのすき間からほんのり垣間見えるのみです。

kitanotenmanguu3.jpg
まあ、今頃の日程近辺で学問の扉を開いてくれた大学が皆無な私なので、
学問の総本山の天満宮が扉を開いてくれないのもむべなるかな…。・゚・(つД`)・゚・。
ちなみに10月~3月は午前5時半~午後5時半開門みたいです。

まあでも今回の一番の目的であった「都の梅林」自体は
楼門の横にあるので夜でも様子をうかがうことができました。

看板によると梅園は10時から16時開園でお茶菓子付きで600円とのこと。
baienkanban.jpg

夜の、肉眼でもほんとこの写真くらいにしかみえない状況でみただけなので、
まったく昼などにみえる実情を反映していないのかもしれませんが、
北野天満宮の梅はどこかおとなしくおだやかなイメージにみえました。
katanotenmanguunoume.jpg
しばらくたたずんで梅の木たちをみていると、いつもの妄想が駆け巡ってきます。

kochifukaba.jpg
「東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 主なしとて 春を忘るな」

この詩を聞いて、北野天満宮の梅たちは「決して春を忘れない」
と決心したのだろうなあと。主である道真公がいなくなっても、
忘れず匂いをおこせば残された道真公の縁の人たちを喜ばすことにもなるし、
道真公のこと自体も思い出させることになるよなあと。
だからある意味ここの梅たちは、道真公が守ろうとしたものを
代わって守ることを決意した梅たちなのではないかなあと。

そんな風に北野天満宮の梅について思うと、太宰府天満宮の飛梅が、
主への激しい愛に突き動かされて、道真公が守ろうとしたものではなく、
道真公そのものを欲して飛び出した熱情的な存在にみえてきもします。

確かに、愛する人の死に際という一番大切な時期に一緒にいることは出来たけど、
その人が死んで故郷に遺体を運ぶ際には再び飛ぶだけの力は残っておらず、
主無き見知らぬ地で主を思いてただ一人春に匂いを起こし続ける存在…。

太宰府天満宮で飛梅をみただけのときには思いもしなかったイメージが、
北野天満宮で梅園をみた後の対比効果で浮かんできてなんだか不思議な気分です。
まあでもどっちにしてもなんだか切ない感じのイメージがあって、
飛梅伝説に私が妙に関心が高い理由がこうしたイメージゆえなのかなあと。

まあでもまた真っ昼間に北野天満宮に見に行ったりしたら
印象ががらりと変わる気もするので、今度は是非昼に見に行きたいなあと。
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