FC2ブログ

ひねもすのらりくらりかな

福岡在住です。 すろーなペースで食べ物,写真などについて書いてます。

2019.06 « 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 » 2019.08

2017.12.18 Mon » 餅つきあれこれ

山大工さんのブログで餅つきの記事を拝見して,
そういえば東流の某所でも17日に餅つきされていたな~と思って,
『なんか博多の餅つきに由緒でもあるのかな?
そういえば博多の年中行事の本に餅つきの項目もあったな~』
と思って新福岡市史に再録された佐々木滋寛編の『博多年中行事』
を読むと次のように書かれてありました。

【12月23日~25日 餅搗き】

23日の愛宕様の祭がすむと博多では餅搗きを初めた。
この日は荒神さまの釜で蒸籠(せいろう)をむした。
この時酒の肴として数の子,鰮(いわし),膾(なます),鍋料理を用意した。
又,近在の農家では餅搗きの時敷いた藁を取ってをいて五月の苗を結ぶ。


「愛宕様」とは西区の愛宕神社と思われたので調べてみると公式HPがあって
御祭神は伊弉諾尊(いざなぎのみこと),伊弉冉尊(いざなみのみこと)
火産霊神(ほむすびのかみ),天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)
の四柱である模様なので,火の神、鍛冶の神である火産霊神に
竈の神様である荒神さまのところまでお越しいただいためでたい炎で
釜からの蒸気で蒸籠にいれた餅米を蒸すというおめでたい行事なのかなと。

ならば愛宕神社にそれに該当する行事があるのかな?
と思って調べてみると12月23日に行事自体はあるけど
「扇納め」という舞踊の扇を供養する行事が午前11時からとあるので,
あまり餅つきとは関係がなさそうなのですがどんな行事なのかなあと。

と,ここでかなり面白い発見を。
上に「愛宕神社の公式HPがあります」と書いて
http://atagojinjya.com/ のアドレスのリンクを発見していたのですが
最後の「jya」が「ja」に変化したページも同じ公式としてあって,
http://atagojinja.com/ のほうが現在もリアルタイムで更新されていて,
こちらのほうはすごく親しみやすくて面白いページになっているなあと。
この「キュンキュンマップ」とかは公式なのかと確認してしまうほどのパワフルさ(笑)
西区在住の方はきゅんきゅんするために愛宕神社にGO!

閑話休題

で,餅つきの話に戻すと,「昔はどんな感じだったのだろう?」
と思って往時の餅つきの写真など無いかな~と思って
『石橋源一郎・波多江五兵衛 共編 1977 思い出のアルバム
-博多,あの頃 明治・大正・昭和を綴る- 葦書房』をみていると
「庶民の暮らし庶民の楽しみ」の箇所に昔の餅搗き関連の写真を発見。

20171218mochitukisan1.jpg
p.109 230 12月27日頃から餅つきさんが家々に回って来てくれる。
家では水につけた餅米と搗き上げをうける戸板,それにトリ粉と
モロブタを用意して約束の時間を待つ


とあるので,当時は詰め所みたいなところに集まるのではなく,
「餅つきさん」という人たちがいて各戸を廻っていたんだなあと。

で,その2年後に同じ共編者が出された
『波多江五兵衛・石橋源一郎 共編 1979 ふるさとの思い出21
写真集 明治大正昭和 博多 国書刊行会』の
「柳腰よさようなら,博多の女」というテーマの箇所にも餅つき発見。

20171218mochitukisan2.jpg
p.48 73 餅つき 十二月も晦日近くなると,博多の家庭では
雑煮の餅つきが始まる。餅つき道具一式を車につんで,
専門の餅つきさんグループが家々に廻ってくる,
つきあげた餅をドサリと台の上に置くとその家の女たちが
雑煮用の小餅,お鏡餅,神仏用の小餅ぶとり,
おやつのカキ餅と揉みあげる。最後の臼で塩味の小豆をまぶした
つき上げ餅をつくる。


あああうまそう・・・・。

石橋源一郎氏は浜小路生まれの古門戸住まい,
酒醸造業を継ぎとあるので商家の生まれだろうし,
波多江五兵衛氏は綱場町生まれで漆器商を継ぎ,とあるので,
お店お店に「餅つきさん」が巡っていって餅つきをし,
それをお店の女性店員さんがばばば~といろんな餅にしていったのかなあと。

なんか良い響きですね「餅つきさん」。

で,博多の餅つきに興味がわいてきたので調べてみると,
ブログ『元祖 とめ吉本舗』さんの記事に昔の博多もちつきの紹介があって
明治の頃に大きなお店では軒先で餅をついて配っていたけど,
ただつくのもつまらないので三味線や太鼓などのお囃子に
合わせてつくようになったらしいですね。
これは冷泉町の博多町家ふるさと館で二月の節分の頃に
行われる餅つき
がその再現の模様です。

20150222mochitsuki2.jpg

このふるさと館の餅つきは見学は数回しましたが
そうした由来があるとは知らなかったので勉強になりました。

まあでもこうした記述を元に考えると

・大きなお店:自前で餅つきして周りの人に配る
・普通のお店や個人:餅つきさんが廻ってくるのを待つ

といった感じになると思うのですが,ここで疑問に思ったのが
「餅つきさん」の移動範囲で,現在の山笠などの「流」の範囲に
「餅つきさん」はどの程度いたのかなあと?

各構成町に1団体とかだと,今の餅つきとそう変わらず,
構成町の中を移動するか詰所的な箇所に集まってするかの違いだけですが,
流に1団体とかで,流の通りを全部廻ったりしたとすると,
松囃子が巡ってくるレベルの結構なお祭り感あったのかなあなどと。

・・・・・・・。

とまあ,長々と書いてしまいましたが,結論としては

餅食いたい!!!

ただそれだけ(笑)。

今ならまだ餅も平常価格かな~思わず買って帰りそうだ。
関連記事
スポンサーサイト

« | HOME |  »

comments
comment posting
管理者にだけ表示を許可する

trackback

http://hinemosunorakura.blog112.fc2.com/tb.php/2456-5f657283

09profile.gif

く~ねる

AUTHOR : く~ねる

 福岡在住のおっさんがのらりくらりと日常をつづるブログです。
 コメントは承認制ですが,宣伝やお店の誹謗中傷などなければ
なんでも表示されますのでコメントもらえるとうれしいです。

 博多の祭・年中行事の予定に特化した別ブログはじめました。
博多の祭・年中行事

ツイッターもしています
 三鯛@tukushitai

09category.gif
09entries.gif
09comments.gif
09trackbacks.gif
09archives.gif
09link.gif
09others.gif

FC2Ad

09search.gif