ひねもすのらりくらりかな

福岡在住です。 すろーなペースで食べ物,写真などについて書いてます。

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2016.12.25 Sun » よい受験勉強法を発見


クリスマスですね。

20161225xmas.jpg

私にとってのクリスマスは「半額ケーキが出るのを待つ日!」
にすぎないので,時間つぶしに小説の続きを書いておりました。

別に遊びの小説なので気にせず書けばいいのですが,
やはりあまりにも時代考証が無茶苦茶すぎるのもいやなので,
その頃の庶民のくらしや巫女の位置づけなどについて調べていると,
高校時代あれほど嫌いだった歴史系の勉強が苦でなくなるし,
思った以上に「実感」として知識が結びついていって,
夜空に浮かぶオリオン座的に歴史的知識がつながっていくものだなと。

20161225illumi.jpg

んだから漫画描いてばっかで勉強しない子がいたら
「歴史物描こうぜ!主人公は古めの刀剣とかどうや!」
とか言えばその時代の勉強をするだろうし,
山笠舁いてばっかで勉強しない博多中の子がいたら
「1662年の舁山を描いてみろ」と言ってみると,
調べて「小山町が武田信玄作った後の話から現代に続く禁忌ができたみたい!」
と分かって得意げになっているところに,
じゃあ1669年の1番山が金屋町で,それ以降御供所町,
市小路下ノ版,釜屋町,洲崎町,中小路町と6番山まで続くから,
武田信玄は何番山だったかもちゃんと調べて描けよ!とか,

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武田信玄の生没が1521~1573だから,
その百年後くらいに著名人として山の人形として登場していることより,
当時の庶民の触れていた文化やメディアなどについて考察してみろ!
とかいうと社会も楽しくなりそう。。。なんですが違うかなあと。

まあでも少なくとも「先生の提示したストーリー通りに覚える」
のがつまらないのは当たり前なので,
「自分でストーリーを作らせる過程」に
歴史の学習を合わせられるとよいのでしょうが,
まあでも上の10数行調べるだけで30分くらいかかったので,
それこそ社会に関心の無い中学生が調べるはずもないかもしれませんが。

てな感じで偉そうに書いておりますが,
今回のはかなり「異世界転生系ラノベ」的な強引な設定に
なっているのも事実なので呆れずに目を通していただけると幸いです。

**********************


 目を覚ました雄伊佐は,自分が見知らぬ部屋に
横になっているのに気づいた。見上げた天井はすぐ壁につながり,
貧乏だった自分の家よりももっと狭い部屋であることが分かった。
粗末な布団の中で自分の手足を探るように動かしてみて
自分が生きていることを確認し,頭を横に向けると
部屋の隅で女が布団なしで寝ているのに気づいた。

「確か,俺は櫛田宮でお参りして…その後…。」
そこからの記憶がほとんど思い出されなかったが,
自分がこの女の布団を使ってしまっていることを知った雄伊佐は,
申し訳なく思って布団から立とうとした。

「痛っ…。」倒れた時に打ったのか,腰のあたりに
鈍い痛みを感じて出た声に,女ははっと気づいたように目を覚まし,
「大丈夫ですか。」と心配そうに雄伊佐をみた。

「大丈夫だ,すまん,助けてもらっただけでなくて布団まで
使ってしまって。」といって雄伊佐は再び立ち上がろうとしたが,
痛みではなく体の奥底からめまいのようなものが襲ってきて,
また布団に戻るしかなかった。

「私なら大丈夫なのでゆっくりやすんでください。」
と女はやさしくいったが,雄伊佐はそれでもやはり
上体を起こしながらこういった。
「俺ははやり病にかかっていて,これはうつるものらしい。
だから,身も知らぬあなたに迷惑をかけることはできない。」

 すると女は,妻でさえ最後は触れるのをためらった雄伊佐の
肩に手をやり,思った以上の強くあざやかな手つきで雄伊佐の体を
横たえさせると,意識的にはっきりとした笑顔を浮かべた上で言った。

「わたし,子どものころその病にかかってそれで治ったから,
今はその病の人に触れても大丈夫なんです。」

 それを聞いた雄伊佐は,そんなこともあるのかと驚きつつも
安心して素直に布団に体をゆだねたが,それでもやはり
身も知らぬ他人の世話になる申し訳なさが残っていたので,
目だけで女の表情を追って真意を測ろうとしていたが,
女はそれに気づいてやさしい,けれども諭すような
口調でこういった「私の名は木黄衣。覚えている?」

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 雄伊佐と木黄衣は,同じ浜で育った幼なじみであった。
雄伊佐が成人して漁に出だし,木黄衣が結婚で町に出てから
まったく交流はなくなっていたが,名前を言われて
雄伊佐にも木黄衣の記憶がまざまざと思い出されてきた。

「ああ,懐かしい。そうかそれで助けてくれたのかありがたい。」
とほっとした表情で雄伊佐は言ったが,
『ではなぜ今こんな部屋に一人住んでいるのだ?』という疑問が
またわいてきて,不思議そうな顔を浮かべてしまわざるを得なかった。

「本当は体のためにももう少しゆっくり休んでいて
欲しいのだけれども…。」といって木黄衣は困ったような,
けれども少し和らいだ表情になって続けた。
「でもお互いこんな久しぶりに会ったのだから話してもいいよね。」

 そうして木黄衣は自分が結婚後子どもができずに家を追われたこと,
その後歩き巫女として近くの村々を転々としており,
今回は久しぶりに博多津に戻ってきていたことについて,
生々しくない昔話のような口調でぽつりぽつりと話したので,
雄伊佐は再び眠りについていった。

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